「残高16ドルなファイル係」

原爆記念日

以下の文章は1999年、とあるメーリングリストに投稿した文章です。

今日は(8/6)はご存知の通り、
世界ではじめて原子爆弾が投下された日 です。

私の母が広島市にほど近い坂町の出身であり、
また小さい頃から広島に慣れ親しんでいるため
ワタシにとっては(勝手ながら)特別な日です。

いつも思うことがあるのですが、
あまりにも民間放送局での扱いが小さすぎると思うのです。
平和祈念式典のライブシーンなんてNHKでしかやっていませんでしたし、
他のニュース番組での扱いも、そんなに大きく扱っていなかったように思います。

「広島」「長崎」で起きた出来事は、絶対、風化させてはならないことです。
54年が経った今でも、苦しんでおられる方は数多く居られますし、
また54年が経ち、「証言者」の方々の数も少なくなっています。
そのことをカバーし、風化させない為にも
「マス=メディア」の役割というのは大きいものだと思うのです。

「核の恐怖」「戦争の悲惨さ」は当事者の体験に勝るものはありませんが、
その事実を残し、伝えて行く為には絶対欠く事の出来ない手段の一つです。

私達「世界唯一の被爆国」の国民として「核の恐怖」「戦争の悲惨さ」を
子孫に、全世界に伝えていく義務があると思います。
その為にも、8/6〜8/15の期間だけでも
考えてみる機会があってもいいのではないでしょうか?
また、「犠牲者」としての日本ばかりを考えるのではなく、
「加害者」としての日本にも目を向けなければなりません。

そのような事をトータルに考え、「戦争」「核」について
深く考えて行かなければならないのではないでしょうか?

54年経った今でも戦争が終わっていない人がたくさんいるのですから。